今日のできごと


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2018/2/8(木)



見て信じられるような『しるし』がほしい

 1.モーセの時のようなしるしが欲しい

 イエスを追いかけていった人々は、イエスにこう問いかけます。

 そこで、彼らは言った。
 「それでは、わたしたちが見てあなたを信じることができるように、
  どんなしるしを行ってくださいますか。
  どのようなことをしてくださいますか。
 ヨハネによる福音書 6章30節

 私たちはあなたが、これこそ本当のメシア(救い主)だという
 「しるし」を行ってくだされば、それを見て信じることができます。
 そういうしるしを見せて下さい、とそういう問いかけです。

  わたしたちの先祖は、荒れ野でマンナを食べました。
  『天からのパンを彼らに与えて食べさせた』
  と書いてあるとおりです。」
 ヨハネによる福音書 6章31節

 モーセの時は、天からマンナを降らせるという「しるし」があったけれども、
 モーセの時みたいに、あなたがもしメシアだというのなら、
 何かその証拠となるような「しるし」を見せてほしい、

 そうすれば信じられるし、あなたをメシアだと信じましょう、
 そういうことです。

 2.目の前にいる私こそが神が遣わされた命のパンだ

 しかしイエスはそれに対して、直接的には回答されていません。
 「それならば、こういうしるしを見せてあげよう」とか
 「あなたがたに、しるしは見せない」とも言われていません。

 ただ、こう言われています。

 そこでイエスは彼らに言われた、
 「よくよく言っておく。
  天からのパンをあなたがたに与えたのは、モーセではない。
  天からのまことのパンをあなたがたに与えるのは、
  わたしの父なのである。
 ヨハネによる福音書 6章32節

 モーセが天からのパン「マンナ」を与えたのではなく神ですよ、
 そして天からの本当のパン、永遠の命を与える霊的なパンを
 与えて下さるのも神ですよ、と説明しています。

 神のパンは、天から降って来て、
 世に命を与えるものである。」
 ヨハネによる福音書 6章33節

 「神のパンは、天から降って来て、世に命を与えるものである。」
 この命こそ、永遠の命の事なのです。
 更にこう言われます。

 イエスは言われた。
 「わたしが命のパンである。
  わたしのもとに来る者は決して飢えることがなく、
  わたしを信じる者は決して渇くことがない。
 ヨハネによる福音書 6章35節

 3.命のパンである私を信じなさい

 「わたしが命のパンである。」という言葉は
 メシアであるという「しるし」を見せてくれという問いの答えには
 なっていません。しるしについては言及していないのです。

 しかし、前にも言ったように、
 あなたがたはわたしを見ているのに、信じない。
 ヨハネによる福音書 6章36節

 「しるし」を見せて、さあ信じなさいというのではなく、
 「しるし」はなくても、「今あなた方が見ている私こそ、
 本当のメシア、救い主ですよ」と語られています。


 「今、あなたがたの目の前にメシアである私がいるのに、
  今まさに目で見ているのに、あなた方は信じていませんね」
 こう言われています。

 むすび.しるしは確かにあった、そのしるしこそ「復活」

 ここで、イエスはメシアである「しるし」は何も行われていません。
 イエスは最後まで、ご自分がメシアであるしるしを示されなかった
 でしょうか?

 十字架で死んでしまわれた時は、弟子たちでさえも「メシアではなかったのか?」
 という疑問を抱きますが、その後の3日目の「復活」で払しょくされました。
 復活こそが、イエスが本当のメシアであるという「しるし」だったのです。

 【今日の聖書】
 イエスはお答えになった。
 「よこしまで神に背いた時代の者たちはしるしを欲しがるが、
  預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられない。
  つまり、ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、
  人の子も三日三晩、大地の中にいることになる。
 マタイによる福音書 12章39〜40節


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