今日のできごと


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2017/12/3(日)



神の子を宿し産んだのに...

 イエスの母マリアは、世界中からただ一人選ばれて、
 救い主イエスを胎に宿し、救い主を産むことになりました。
 それは、素晴らしい恵みで、天使ガブリエルは「おめでとう」と告げています。

 天使は、彼女のところに来て言った。
 「おめでとう、恵まれた方。
  主があなたと共におられる。」
 ルカによる福音書 1章28節

 マリアは、主から大きな大きな格別の恵みを頂きました。
 マリア自身も、告白しています。
 「今から後、いつの世の人もわたしを幸いな者と言うでしょう」と。

 「わたしの魂は主をあがめ、
  わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。
  身分の低い、この主のはしためにも
  目を留めてくださったからです。
  今から後、いつの世の人も
  わたしを幸いな者と言うでしょう、
 ルカによる福音書 1章47〜48節

 マリアは、計り知れないほどの、
 神の恵みを受けたにもかかわらず、
 その産屋は、旅先のベツレヘムの汚く臭い家畜小屋でした。

 生まれたての赤子を、飼い葉おけに寝かさなければならないという
 ひどい状況を体験しているのです。さらに加えて、
 生まれた幼子は、ヘロデ王から命を狙われます

 そのため、まだ小さな幼子を連れて、
 ベツレヘムから遠くエジプトに、逃げなければなりませんでした。
 実に、「幸いとは、とても言い難い出来事の連続」なのです。

 「家畜小屋で出産し、エジプトまで幼子を連れて逃げねばならない」
 これのどこが恵みなんだろうか?と思うようなことなのです。
 しかしこれこそが、確かに神の恵みの実現だったのです。

 私たちのために、十字架で血潮を流して死なれ
 三日目によみがえってくださる救い主イエス・キリストが
 幼子として、まさにそこにおられたからです。

 神の恵みは、ただ単に平穏無事ということだけではなかったのです。
 危機一髪の極限状態の中に、神の恵みは実在していたのです。
 エリサベトが告白したように、たしかにマリアは祝福されていたのです。

「家畜小屋で出産し、エジプトまで幼子を連れて逃げねばならない」
 そんなマリアでしたが、状況に寄らずマリアは祝福されていました。
 危機一髪の極限状態の中でも、神の恵みはゆるぎなく存在していたのです。

 【今日の聖書】
 声高らかに言った。
 「あなたは女の中で祝福された方です。
  胎内のお子さまも祝福されています。
 ルカによる福音書 1章42節


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