誤解したり、誤解されたりということは、
　かなりの頻度であるのではないでしょうか？
　今まさに、誤解されていたり誤解しているのかもしれません。

　イエス様の時代、イエス様に従っていた弟子たちは
　すぐにでもイエス様が王になって、神の国が地上に設立されると
　考えていたようです。誤解していました。勘違いです。

　エルサレムに近づいておられ、それに、
　人々が神の国はすぐにも現れるものと思っていたからである。
　ルカによる福音書　１９章１１節

　人々が「神の国はすぐにでも現れる」と思っていた「神の国」は
　ローマ帝国から独立した「地上の国」としての神の国でした。
　王はもちろんイエス様で、その民が自分たちだと思っていたのです。

　ところが、イエス様の語られていた神の国というのは、
　地上の国家では、ありませんでした。
　目に見えないものであって、根本的に違っていました。

　当時の人々の、大多数が誤解していたということは、
　もし、その当時、多数決で物事を判断していたら、
　完全に間違っていたということです。

　大多数の意見が、必ずしも正しいとは限りません。
　私たちは多数の意見ではなく、真理を知る必要があります。
　多数の意見は、マスメディアから入ってきます。

　けれども真理は、マスメディアからはほとんど聞こえてきません。
　罪のゆるし、永遠の命、身体のよみがえりなど、
　最も大切な真理は、神の言葉に聴くしかありません。

　もし当時の人々が、イエス様にしっかりと聴いていたら、
　地上の国家のことではないなと、正しく理解できていたでしょう。
　私たちも、神の言葉をしっかりと聴いていく必要があります。

　今日も、正しく神の言葉を聴いていけますように。

　【今日の聖書】
　そして、
　「聞く耳のある者は聞きなさい」と言われた。
　マルコによる福音書　４章９節