聖書箇所 ヨハネの福音書4章27~38節 説教題 『豊かな収穫を目指して』 ■序論 今年も3分の2が過ぎた。「あと4か月ある」と私達はなすべきことを先延ばししていないか。イエス様は私達に霊の目を開き、収穫を目指すよう望んでおられる。 1、イエス様の正体(27~30節) イエス様はご自分の正体をハッキリと宣言された(26節)。買い物から戻った弟子達はイエス様が路上で婦人と話しているのを見て驚いた。しかし、程なくして、水くみに来ていた女性は、水がめを置いて町に行った。それほど、キリストと出会ったことに感激していたからである。彼女はキリストと出会ったことを町で証言した。それを聞いた人々はイエス様の所に続々とやってきた。イエス様との出会いは今まで必要としていた物が必要なくなり、目には見えないものに価値を見出すようになる。私達もイエス様が下さるいのちの水は日々、信じる者を生かすことを感謝しよう。 2、イエス様の食べ物(31~34節) イエス様は目には見えない食物を糧とする。弟子達は食事を持って行ったが、イエス様はすでに食事を持っているかのように言われた。弟子達は誰かが食事を準備したのかと思った。しかし、イエス様が言われる食物は、霊の食物であり、父なる神様の御心を行うことである。神の御心は、神のみことばを通して明らかにされる。神の御心は一人も滅びないで永遠の生命を得ることである(3:16)。それは宣教とその結実である。イエス様はサマリヤで一人の女性が救われることを心から喜ばれた。私達も霊の食物で養われ、宣教の実である魂の救いを喜び分かち合おう。 3、イエス様の畑(35~38節) イエス様は目に見えない畑とその収穫の喜びを話しておられる。一般的には種蒔きからその刈り入れまで4か月の時間を要した。しかし、サマリヤの町でイエス様が福音の種を蒔くと、すぐに女性一人が救われた。そればかりではなく、女性から証言を聞いた者達がイエス様の所にやってきた。イエス様を求めて渇いているサマリヤの人々の魂は、色づいて、刈り入れるばかりになっている畑である。信仰の目を上げて、イエス様の畑を見て、その畑に遣わされ、畑で収穫のために労するのが教会とクリスチャンである。私達もイエス様の畑で収穫のために喜んで仕えよう。 ■結論 信仰を持って、イエス様の畑で福音の種蒔きをすれば、喜びとともに刈り入れがある(ガラテヤ6:8、9)。渇いている魂をイエス様の畑に導き、豊かな収穫を目指そう。 |
聖書箇所 ヨハネの福音書4章27~38節
4:27 このとき、弟子たちが帰って来て、イエスが女の人と話しておられるのを不思議に思った。しかし、だれも、「何を求めておられるのですか。」とも、「なぜ彼女と話しておられるのですか。」とも言わなかった。
4:28 女は、自分の水がめを置いて町へ行き、人々に言った。
4:29 「来て、見てください。私のしたこと全部を私に言った人がいるのです。この方がキリストなのでしょうか。」
4:30 そこで、彼らは町を出て、イエスのほうへやって来た。
4:31 そのころ、弟子たちはイエスに、「先生。召し上がってください。」とお願いした。
4:32 しかし、イエスは彼らに言われた。「わたしには、あなたがたの知らない食物があります。」
4:33 そこで、弟子たちは互いに言った。「だれか食べる物を持って来たのだろうか。」
4:34 イエスは彼らに言われた。「わたしを遣わした方のみこころを行ない、そのみわざを成し遂げることが、わたしの食物です。
4:35 あなたがたは、『刈り入れ時が来るまでに、まだ四か月ある。』と言ってはいませんか。さあ、わたしの言うことを聞きなさい。目を上げて畑を見なさい。色づいて、刈り入れるばかりになっています。
4:36 すでに、刈る者は報酬を受け、永遠のいのちに入れられる実を集めています。それは蒔く者と刈る者がともに喜ぶためです。
4:37 こういうわけで、『ひとりが種を蒔き、ほかの者が刈り取る。』ということわざは、ほんとうなのです。
4:38 わたしは、あなたがたに自分で労苦しなかったものを刈り取らせるために、あなたがたを遣わしました。ほかの人々が労苦して、あなたがたはその労苦の実を得ているのです。」
4:39 さて、その町のサマリヤ人のうち多くの者が、「あの方は、私がしたこと全部を私に言った。」と証言したその女のことばによってイエスを信じた。