本日の講壇2018107.)

聖書箇所 ヨハネの福音書4126

説教題 『主が与える生ける水』

 

■序論:ヨハネの4章は、イエス様との出会いを通して一人のサマリヤ人の女性の人生が大きく変わったことが書かれています。イエス様は井戸の水を汲む話から、生ける水、女性の家庭、礼拝、そして御自身がメシアであることを明らかにされました。 これらの会話を通してイエス様がどういう御方であると分かるでしょうか。

 

■本論

1、井戸での会話1-8

  旅の途中でサマリヤを通ったイエス様は、一人の女性と話されました。「およそ第6の時」(6節)とありますが、これはお昼の12時です。あまり人が来ないであろう日の高い時間にわざわざ水を汲みにきた女性にイエス様は話しかけられました。女性はイエス様が話しかけられたことに驚きました。イエス様は、人の定める価値観で人を見ず、すべての人に同じ様に語りかける御方です。

 

2、永遠のいのちへの水 9-15

  「水を飲ませてください」(7節)と言われたイエス様は、渇くことのない水について話されました。女性は、生ける水のことを理解できませんでした。人の体の渇きを満たす水、そしてたましい渇きを満たす生ける水があることを女性に教えられました。わたしたちは渇きを覚えます。のど渇きを満たすのは水分です、たましいの渇きを満たすのは、神のことばです。それは永遠のいのちへの水です(14)

 

3、キリストと呼ばれるメシア 16-26

ついにイエス様はついに女性の一番触れられたくないことを言われました。女性の生活している状態、家庭についてです。その話を続けたくなかった女性は、イエス様を預言者だと思う(19)と言い、メシア(救い主)についても言及しました。そこでようやくイエス様は御自身が誰であるかを示されました。イエス様はこの女性にとって、一番わかりやすいタイミングで、一番理解しやすい形で御自身がメシアであると示されました。

 

 

■結語 イエス様はこの女性のことを知っていて、御自身から近づき、話かけられ、教え、救いへと導かれました。まさに全ての人の主であり、誰に対しても分け隔てなく、そのたましいを救いへ導いて下さる御方です。

 

聖書箇所 ヨハネの福音書4126

4:1 イエスがヨハネよりも弟子を多くつくって、バプテスマを授けていることがパリサイ人の耳にはいった。それを主が知られたとき、

4:2 ――イエスご自身はバプテスマを授けておられたのではなく、弟子たちであったが、――

4:3 主はユダヤを去って、またガリラヤへ行かれた。

4:4 しかし、サマリヤを通って行かなければならなかった。

4:5 それで主は、ヤコブがその子ヨセフに与えた地所に近いスカルというサマリヤの町に来られた。

4:6 そこにはヤコブの井戸があった。イエスは旅の疲れで、井戸のかたわらに腰をおろしておられた。時は六時ごろであった。

4:7 ひとりのサマリヤの女が水をくみに来た。イエスは「わたしに水を飲ませてください。」と言われた。

4:8 弟子たちは食物を買いに、町へ出かけていた。

4:9 そこで、そのサマリヤの女は言った。「あなたはユダヤ人なのに、どうしてサマリヤの女の私に、飲み水をお求めになるのですか。」――ユダヤ人はサマリヤ人とつきあいをしなかったからである。――

4:10 イエスは答えて言われた。「もしあなたが神の賜物を知り、また、あなたに水を飲ませてくれと言う者がだれであるかを知っていたなら、あなたのほうでその人に求めたことでしょう。そしてその人はあなたに生ける水を与えたことでしょう。」

4:11 彼女は言った。「先生。あなたはくむ物を持っておいでにならず、この井戸は深いのです。その生ける水をどこから手にお入れになるのですか。

4:12 あなたは、私たちの先祖ヤコブよりも偉いのでしょうか。ヤコブは私たちにこの井戸を与え、彼自身も、彼の子たちも家畜も、この井戸から飲んだのです。」

4:13 イエスは答えて言われた。「この水を飲む者はだれでも、また渇きます。

4:14 しかし、わたしが与える水を飲む者はだれでも、決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠のいのちへの水がわき出ます。」

4:15 女はイエスに言った。「先生。私が渇くことがなく、もうここまでくみに来なくてもよいように、その水を私に下さい。」

4:16 イエスは彼女に言われた。「行って、あなたの夫をここに呼んで来なさい。」

4:17 女は答えて言った。「私には夫はありません。」イエスは言われた。「私には夫がないというのは、もっともです。

4:18 あなたには夫が五人あったが、今あなたといっしょにいるのは、あなたの夫ではないからです。あなたが言ったことはほんとうです。 」

4:19 女は言った。「先生。あなたは預言者だと思います。

4:20 私たちの先祖は、この山で礼拝しましたが、あなたがたは、礼拝すべき場所はエルサレムだと言われます。」

4:21 イエスは彼女に言われた。「わたしの言うことを信じなさい。あなたがたが父を礼拝するのは、この山でもなく、エルサレムでもない、そういう時が来ます。

4:22 救いはユダヤ人から出るのですから、わたしたちは知って礼拝していますが、あなたがたは知らないで礼拝しています。

4:23 しかし、真の礼拝者たちが霊とまことによって父を礼拝する時が来ます。今がその時です。父はこのような人々を礼拝者として求めておられるからです。

4:24 神は霊ですから、神を礼拝する者は、霊とまことによって礼拝しなければなりません。」

4:25 女はイエスに言った。「私は、キリストと呼ばれるメシヤの来られることを知っています。その方が来られるときには、いっさいのことを私たちに知らせてくださるでしょう。」

4:26 イエスは言われた。「あなたと話しているこのわたしがそれです。」