本日の講壇201885.)

聖書箇所 マタイの福音書8513

説教題 『おことばをください』

 

■序論:イエス・キリストが病いを癒やされたきせきは、福音書の中に数多く記録されています。それらの中でも今日の箇所は、特別な形でした。イエス様のおことばだけで病は癒やされました。

 

■本論

1、百人隊長のしもべ(5-6

 百人隊長は、自分のしもべが苦しんでいるので、イエス様のところに来て、いやしていただきたいと伝えました。しかし、その方法は、自分の家に来て祈る、触れて祈る、という形ではなく、「おことばをください」という願いだけでした。

 

2、百人隊長の信仰(7-9

百人のしもべの隊長の立場にあり、しもべたちが自分のことばに従うこと、権威ある者のことばの持つ重みと力を、彼は十二分に理解していました。ですから、イエス様の権威あることばだけで、病がいやされると信じていました。百人隊長はイエス・キリストのことばの御力を信じ、癒やされると確信する信仰を持っていました。

 

3、わたしたちの信仰

私たちの信仰は、この百人隊長と同じ信仰でしょうか。神のことばを信じ、信頼し、期待する信仰をもっているでしょうか。様々な試練や苦難の中で、私たちは第一に、何を頼りとし、満たされることを願うでしょうか。

 

4、神のことば

 わたしたちは、いつも神のことばに満たされることができるように、神のことばを頂く備えを

しましょう。それは、自ら砕かれて、神のことばを求める、飢え乾いていることです。神のみこ

とばを頂く者は、その権威と力を必ず拝することができるのです。

 

結論

わたしたちは、この世のもの、朽ちるもの、むなしいもので心が満たされてしまっていないでしょうか。主のみことばをください、と求める信仰に立ち返りましょう。

 

8:5 イエスがカペナウムにはいられると、ひとりの百人隊長がみもとに来て、懇願して、

8:6 言った。「主よ。私のしもべが中風やみで、家に寝ていて、ひどく苦しんでおります。」

8:7 イエスは彼に言われた。「行って、直してあげよう。」

8:8 しかし、百人隊長は答えて言った。「主よ。あなたを私の屋根の下にお入れする資格は、私にはありません。ただ、おことばをいただかせてください。そうすれば、私のしもべは直りますから。

8:9 と申しますのは、私も権威の下にある者ですが、私自身の下にも兵士たちがいまして、そのひとりに『行け。』と言えば行きますし、別の者に『来い。』と言えば来ます。また、しもべに『これをせよ。』と言えば、そのとおりにいたします。」

8:10 イエスは、これを聞いて驚かれ、ついて来た人たちにこう言われた。「まことに、あなたがたに告げます。わたしはイスラエルのうちのだれにも、このような信仰を見たことがありません。

8:11 あなたがたに言いますが、たくさんの人が東からも西からも来て、天の御国で、アブラハム、イサク、ヤコブといっしょに食卓に着きます。

8:12 しかし、御国の子らは外の暗やみに放り出され、そこで泣いて歯ぎしりするのです。」

8:13 それから、イエスは百人隊長に言われた。「さあ行きなさい。あなたの信じたとおりになるように。」すると、ちょうどその時、そのしもべはいやされた。