聖書箇所 マタイの福音書13章47~50節 説教題 『あなたを招く神の国』 ■序論 マタイ13章でイエス様は天の御国をたとえて教えただけではなく、人々をそこに招いておられる。すべての人を招く神の国のすばらしさを分かち合おう。 ■本論 1.あらゆる種類の魚を集める地引き網(47節) マタイ13章で天の御国について「地引網」は七つ目のたとえである。イエス様はすでに種まき、良い麦、からし種、パン種、宝、真珠にたとえて話されたが、誰もが分かりやすく受け入れられるように教えられた。地引網は漁師が二手に分かれて網をセットして、その範囲にあるすべての魚を取る方法である。初めから魚に狙いを定めようとしても、あらゆる種類の魚がそこに入ることになる。神の国が地引網にたとえられるのは、すべての者が神の国に招かれているからである(11:28)。私達もイエス様を通して神の国に招かれている。 2、選別される魚(48節) 地引き網でする漁は網いっぱいになると岸に引き上げられる。網には魚以外にもいろんな物が入っている。「良いものは器に入れ、悪いものは捨てる」ために判断するのは漁師である。魚は網にかかっていても、すべての魚が商品として売りに出されるわけではなく、一匹残らず選別されるのである。この地引き網は神の国の宣教の地引き網である。すべての者は招かれているが、すべての者が選ばれるわけではない(22:14)。最終判断をするのはイエス様である。イエス様にとどまっている者こそ神の国に入れていただける(ヨハネ15:16)。 3、招かれている今(49~50節) 神の国はすでにこの地上に到来していて、やがて完成の時を迎える。いつその日を迎えても良いように、招きを受けた者たちは備えておかなければならない。世の終わりには、毒麦のたとえと同様に、まず悪い者がえり分けられる(41、49節)。そして、燃える炉に投げ込まれてそこで歯ぎしりする姿が描かれている(42、50節)。神の国の招きは今、恵みの時、救いの日にだけ許された貴重な期間である(Ⅱコリント6:1、2)。だから、神の招きがある今を無駄に過ごしてはならない。信仰の決断はいつでも今することが迫られている。 ■結論 地引き網を通して私達を救い出そうとしておられる神の愛と恵みに感謝しよう。イエス様にとどまり続け、神の国に確実に入れていただこう。 |