本日の講壇2018225

聖書箇所 マタイの福音書133132

説教題 『天の御国はからし種』

■序論

イエス様は天の御国について、「からし種」にたとえて話された。イエス様が地上に来られてから到来した神の国は、からし種のように成長し続けている。

 

■本論

1.大きく成長するからし種(31節)

からし種ひと粒の大きさは0.5mmくらいとも言われている。肉眼で見えてもすぐに吹き飛ばされそうなくらい小さな種である。ユダヤ社会では、最も小さいものを現わす際に、からし種がたとえられた。しかし、そんな小さなからし種も成長すると、34mくらいになるので、爆発的な飛躍力である。それは、種には生命力が宿っているからである。つまり、イエス様から命をいただいている神の国の国民もまた驚くほど成長する生命力を宿している。私達はたとえ小さくても、イエス様から豊かな命をいただいていることを感謝しよう。

 

2、天の御国を現わすからし種(32節)

この地上において神の国は教会とクリスチャンを通して広がっていく。神の国はいつまでも一番小さいままではなく、その存在と交わりが世界のあらゆるところにまで広がり成長する。最初はイエス様と弟子たちだけの集いだったが、二千年経った今は、世界中に教会とクリスチャンが遣わされている。イエス様が中心におられる交わりを通して、神の国は広がっていく181920)。たとえ今そこに集っているのが二人でも、三人でも、イエス様の御名によって礼拝し、宣教することを通して、神の国がこの世界に広がる約束を信じよう。

 

3、鳥が巣を作るほどの木になるからし種(32節)

からし種はどの野菜よりも大きくなり、空の鳥が来て、その枝に巣を作るほどになる。旧約聖書では、大帝国に保護を求めて諸国が群がってくる預言がこの表現でなされている。しかし、イエス様は永遠に固く立つ神の国のことを指しておられる。しかも、神の国はユダヤ人だけではなく、異邦人もそこに招かれ、一緒に連なるほど包容力があることを明らかにしている。この地上において神の国を現わす教会もまた、人々の憩いと交わりと居場所を備えている。イエス様によって成長する生命と人々を包容する愛を宿す教会となろう。

 

■結論

ルカ1232 小さな群れに神の国は委ねられている。教会に連なる私達は小さなからし種である。イエス様の命を宿し、成長し、やがて完成の日を迎えよう。

聖書箇所 マタイの福音書133132

3:31 イエスは、また別のたとえを彼らに示して言われた。
「天の御国は、からし種のようなものです。それを取って、
畑に蒔くと、
13:32 どんな種よりも小さいのですが、
生長すると、どの野菜よりも大きくなり、
空の鳥が来て、その枝に巣を作るほどの木になります。」