本日の講壇

聖書箇所 使徒の働き282331

説教題 『神の国を宣べ伝える』

■序論

使徒の働きを通して福音宣教に対するチャレンジを受けた。しかし、聖霊行伝は完結したのではなく継続中である。クリスチャンと教会が宣教の使命を受け継ごう。

 

1、神の国を信じる人々(2324節)

パウロはローマで軟禁状態ではあったが、彼を訪ねて来る人達に福音を伝えた。ユダヤ人にはモーセの律法と預言者たちの書を通してイエス様こそメシヤであることを示す手法で伝えた。パウロは異邦人宣教に召されつつも、三回の伝道旅行の際にも、行く先々で同胞ユダヤ人への宣教を忘れなかった。ローマにいるユダヤ人は福音を信じる者もいれば信じない者もいた。パウロを通して、福音を語り伝えると、必ず救われる者が起こされることが証明されている。神の国の完成を信じて祈る私達は、現代も神の国を信じて招き入れられる人がいると信じよう。

 

2、神の国を信じない人々(2528節)

ローマのユダヤ人には福音を聞いても信じない人達もいた。パウロは旧約聖書を知りながらもイエス・キリストを信じないユダヤ人に対して、預言書を引用した(イザヤ6910。頑ななユダヤ人を通して預言が成就している。イエス様は最初に神様に選ばれ救いに招かれているユダヤ人が拒んだことによって、異邦人に救いがもたらされることを福音書で幾つものたとえで話しておられる。アブラハムの子孫、割礼を受けた者が救われるのではなく、救いはイエス・キリストへの信仰による。異邦人が先に救われるのは彼らに妬みを起こさせるためである(ローマ111114。信じない人達に失望せず、聖霊の導きを求めて、救いを必要としている人達に伝えよう。

 

3、神の国を広げる人々(3031節)

パウロは2年間自費で借りた家に人々を迎えて大胆に福音を伝えた。この期間に獄中書簡(エペソ、ピリピ、コロサイ、ピレモン)と呼ばれる手紙を書き送ったと言われている。エルサレムから始まった世界宣教はローマが最終目的ではなく、福音は今も地の果てにまで伝え続けられている(使徒18。私達に福音が伝えられたルーツを辿れば必ず使徒行伝に返る。イエス様の12弟子の働きと教会による宣教の使命は、聖霊によって今、私達に引き継がれていることを覚え、福音宣教に励もう。

 

■結論

神の国はイエス様による救いとイエス様が治める領域である。教会とクリスチャンを通して神の国は広げられる。使徒の働きの継承者として、私達が29章を担おう。

聖書箇所 使徒の働き282331

28:23 そこで、彼らは日を定めて、さらに大ぜいでパウロの宿にやって来た。
彼は朝から晩まで語り続けた。
神の国のことをあかしし、
また、モーセの律法と預言者たちの書によって、
イエスのことについて彼らを説得しようとした。

 

 28:24 ある人々は彼の語る事を信じたが、
ある人々は信じようとしなかった。

 

 28:25 こうして、彼らは、お互いの意見が一致せずに帰りかけたので、
パウロは一言、次のように言った。
「聖霊が預言者イザヤを通してあなたがたの先祖に語られたことは、
まさにそのとおりでした。

 

 28:26 『この民のところに行って、告げよ。あなたがたは確かに聞きはするが、決して悟らない。確かに見てはいるが、決してわからない。

 

 28:27 この民の心は鈍くなり、その耳は遠く、
その目はつぶっているからである。
それは、彼らがその目で見、その耳で聞き、
その心で悟って、立ち返り、わたしにいやされることのないためである。』

 

 28:28 ですから、承知しておいてください。
神のこの救いは、異邦人に送られました。
彼らは、耳を傾けるでしょう。」

 

 28:29 [本節欠如]

 

 28:30 こうしてパウロは満二年の間、
自費で借りた家に住み、
たずねて来る人たちをみな迎えて、

 

 28:31 大胆に、少しも妨げられることなく、
神の国を宣べ伝え、
主イエス・キリストのことを教えた。