「あなたへの礼拝メッセージ」       

 キリストの系図に見る女性達③「ルツ
ルツ1:16,17

  さてベツレヘムの東1.6㌔付近に「ボアズの畑」と呼ばれている所があって、そこは伝説によるとルツが落穂を拾った所で、その近くに「牧者の野」という所があって、そこは伝説によると天使達が羊飼い達にイエスの誕生を告げた所です。

従ってキリストを生み出す系図を形成するに至ったルツとボアズの伝説のロマンスの背景は、1150年後にはキリストの誕生を知らせる天よりの告知の与えられた場所として神に選ばれていたのです

クリスマスの近づいた今朝は純朴なルツの信仰と神の愛をみてまいりましょう。(祈り)。

 死海の北東、モアブ地方で始まるルツ記は士師時代初期(BC1150年頃)の話です。
士師時代はイスラエル全体を統率する指導者がいない為、人々は自分の判断によって行動し、善悪の判断が曖昧になり、民が神に背き続ける混沌としていた暗黒の時代。

 そんな
時代にあって、ルツ達の神と人に忠実に仕える者達の美しい信仰姿勢を伝えています。それは砂漠に湧き出るオアシスのようで読む者の心を慰めてくれます。

1)ナオミに降りかかる度重なる試練と神の計画

ベツレヘムに住むエリメレクは妻ナオミと長男マフロン、次男キルヨンの4人家族。彼らは神を信じ、畏れるつましい生活を送っていました。

ところが飢饉の為に約束の地を離れざるを得なくなり、彼らは仕方なく「異郷の地モアブ」へ移住しました。しばらくして一家の柱である夫エリメレクが死に、息子達はそれぞれモアブ人の女性(長男マフロンはルツ、次男キルヨンはオルパ)と結婚します。

 もう故郷には戻れないかもしれないと思いつつも、彼女は2人の息子夫婦を心から愛し、真の神について、神に喜ばれる生活についてもよき模範を示しました。

二人の息子が死に、全てを失くしたナオミはオルパとルツと共に外国の地で生きる希望さえ見いだせない状態でした。既にモアブに来て10年が経過していました。

②重なる試練の中で、もしナオミが自分の運命を嘆き、神に対して愚痴をこぼしていたら、ルツ記はなかったでしょう

 神に対するナオミの信仰は異邦人である二人の嫁オルパとルツに影響を与え、特に、ルツは姑ナオミの人格的感化を強く受けたようです。ナオミの苦しみは、やがて異邦人ルツが神の民に加えられるために必要であったのでしょう

 )帰る‥それぞれの選んだ道 そんな時、飢饉がおさまり、神がイスラエルを顧みられた事を知ったナオミは故郷・ベツレヘムへ2人の嫁と一緒に帰ろうとしました。

 ベツレヘムへの道中、ナオミは「果たして彼女達がベツレヘムでやっていけるか、自分が彼女達を守れるか」心配になりました。

 考えた末、2人の嫁が今迄自分達によくしてくれた事に感謝し、モアブに帰り、幸いな結婚生活をしてほしいと伝え、口づけしました

二人は泣き「ナオミ」と一緒に行くと言い張りました。が、モアブへ帰るよう強く説得しました。オルパは泣き乍らナオミに口づけして別れましたが、ルツはナオミにすがりつき

あなたを捨て,あなたから別れて帰るように,私にしむけないで下さい。あなたの行かれる所へ私も行き,あなたの住まれる所に私も住みます。

 あなたの民は私の民,あなたの神は私の神です。あなたの死なれる所で私は死に,そこで葬られたいのです。

 もし死によっても私があなたから離れるような事があったら,主が幾重にも私を罰して下さるように
。」

 ルツの信仰告白ともとれる誠実な返事です。嫁としてルツは神を畏れる姑と共に、生きるも死ぬも姑の信じている神に従い、姑を助けていこうと決心していました。

ナオミも神に感謝し、ルツを守ってやろうと堅く決心しました。私達も十字架で命を捨てて下さったイエスさまに誠実であるか、信頼し従順であるか反省してみましょう。

 ナオミはこの後も神のみこころに添った教えをしながらルツを支えます。ルツは素直に姑に聞き従い二人の睦まじい関係は主の祝福を受ける事になります。

 二人が帰郷したのは大麦、小麦の収穫の季節。刈入れ後の畑で人がで落穂を拾っている頃でした実はこの時の二人は畑の落穂を拾って生活しなくてはならない程貧しかったのです。

3)落穂ひろい・・律法にあなたが畑で穀物の刈り入れをして、束の一つを畑に置き忘れた時は、それを取りに戻ってはならない。

それは在留異国人や、みなしご、やもめのものとしなければならない。あをなたの神、主が、あなたの全ての手のわざを祝福して下さる為である。


①当時のイスラエルの国で、人の畑で落ち穂拾いをするのは孤児とか、未亡人、貧しい者、在留異国人、いわば「社会的弱者」の為に設けられた公の救済の道でした。 

 ルツはナオミに。「どうぞ、畑に行かせて下さい。私に親切にして下さる方の後について落ち穂を拾い集めたいのです。」するとナオミは彼女に「娘よ。行っておいで」と言った。」

ルツは見ず知らずの人達に混じって落穂拾いを始めましたが「はからずも」ナオミの夫エリメレクの一族に属するボアズの畑でした。

「はからずも」という言葉は偶然、たまたまとは全く違い、神の英知が働いている事を示します。ルツは「はからずも」ここで後に夫となるボアズと会う事になります。

ちょうどその時、ボアズはベツレヘムからやって来て、刈る者たちに言った。「主があなたがたとともにおられますように。」彼らは「主があなたを祝福されますように」と答えた。

 使用人と雇われている人の関係がとても良い、気持ちのいい会話ですね。ボアズの神を畏れる人柄が出ています。ボアズはモアブの女性ルツが目に留まりました。

 刈る者達の世話をしている若者にだれの娘かと尋ねると「ナオミと一緒にモアブから帰って来たモアブの娘で、朝から働いています」と答えました。

 ボアズはルツを労わりやさしい言葉をかけ、

①他の所に行かないでここで働きなさい。
②刈り取ったものを自由に取りなさい。若者達にあなたの邪魔をしてはならないときつく命じておきました。
③のどが渇いたら水がめの所で若者達が汲んだものを飲みなさい。
(略)