ヤマキジ


 ヤマキジとはウミキジ同様に山をかき乱すことですが、ウミキジと違って(イナグングワ)女の子も喜んで参加する遊びです。子どもたちにとって里山に入りる一番の目的は、(イーチョービー)野苺、シークヮーシャー(小ミカン)、バンシルー(グワバ)、山ブドー、グミなどの実を収穫することでした。

 それがうまくいかなかったときに、冒険的な遊びに移行して一日中ターザンごっこや忍者ごっこに興じたものです。不思議に自然の中では戦争ごっこにならなかったけど、屋敷内での遊びは戦争ごっこになりやすかったですね。

 沖縄には森林限界を超える高山はありませんが、森の中はジャングルの雰囲気に満ちあふれています。

 ヤンバルに比べ南部の緑地は、一見ただの雑木林ですが、中に踏み込めば、珊瑚の化石である琉球石灰岩の岩場を覆い隠すように、亜熱帯特有の広葉樹やシダ類の植物、そして、所々に小さな鍾乳洞等があり、洞窟の周辺の木々からアカショウビン、琉球アオバト等の鳥類や、大型のフルーツコウモリなどが訪問者を迎えてくれます。

 ドゥーナレーは玉城少年自然の家付近の森や南城市一帯に点在する雑木林を森林教育ステージとして活用し、観察活動を展開しております。
ムドイグチ