聖書箇所 マルコの福音書6章30~44節 説教題 『天の祝福を求める教会』 ■序論 2017年も主の恵みの内に導かれたことを感謝しよう。主はみことばを通して私達を励まして下さった。今年の教会標語を通して一年を振り返ろう。 1、群衆を解散させようとする弟子たち(36節) イエス様は弟子たちを派遣し、報告を聞いた後、彼らを休ませた。しかし、イエス様のもとに群衆が押しかけてきた。イエス様は群衆を見て、羊飼いのいない羊のようにあわれみ、彼らを教え、彼らの肉の糧にまで心を配られた。しかし、弟子たちは群衆を解散させようとした。群衆に対する思いは、イエス様と弟子たちとでは大きく違っていた。イエス様はいつも人々への愛と配慮をもっておられた。一年を振り返り、自分の都合を優先するあまり、人々への配慮を欠いたことはあるだろうか。「イエス様のような愛を与えて下さい」と祈ろう。 2、群衆を座らせる弟子たち(39節) イエス様はご自分がしようとすることを決めておられた。イエス様は群衆を百人、五十人の組にして座らせるように弟子たちに命じられた。後にパンと魚を配布するためだが、群衆が与えられた物を一緒に分かち合う目的もあったのではないか。イエス様は奇跡をする前に、弟子たちに備えさせた。本当の信仰は、目に見える現象が起こる前に、イエス様のみことばを信じて、行動することである。一年を振り返り、みことばを信じて行動できなかったことはあるだろうか。「主のみことばを信じ、神の栄光を見る信仰を与えて下さい」と祈ろう。 3、群衆にパンと魚を配る弟子たち(41節) 弟子たちは当初、群衆がパンを食べるために二百デナリは必要だと計算した。しかし、彼らの計算にも計画にもイエス様は入っていなかった。イエス様は天を見上げて祝福を求めた結果、五つのパンと二匹の魚が増えて、すべての人達に行き届いた。パンと魚は神の恵みを象徴している。弟子たちがパンと魚を用意したわけではない。彼らは人々に神の恵みを届けるために用いられたに過ぎない。一年を振り返り、イエス様を中心とした計画を立て、神の恵みを経験しただろうか。「神の恵みを感謝して、人々に伝える器として下さい」と祈ろう。 ■結論 主の恵みに満たされ、持ち運ぶ器となろう。天を仰いで、「一年の恵みを感謝します」「来年も今年にまさる主の恵みを信じます」と祈り、新年に備えよう。 |