聖書箇所 マタイの福音書2章1~12節 説教題 『クリスマスの喜び』 ■序論 クリスマスはイエス・キリストの誕生を記念している。今年も世界中でお祝いされているのは、イエス・キリストが全ての人にとって救い主だからである。 1、東方から星を見て来た博士たち(1~3節) キリストが生まれた当初、ユダヤはヘロデ王が統治していた。ヘロデは猜疑心が強く残忍な王として知られている。ヘロデのいるエルサレムに東方から占星学を研究する博士たちがやって来た。彼らは、ユダヤ人の王として生まれた方を拝みに来た。そのことはヘロデにとっては寝耳に水、大変動揺した。しかし、はるばるやって来た博士たちは期待が大きかった。ヘロデは自分以外の王など認めない。しかし、誕生したキリストは神の座を捨てて天から来られたお方である(ピリピ2:6、7)。キリストは私達を救い、解放して下さる真の王である。 2、救い主誕生を伝える預言(4~8節) 新しい王の誕生を恐れたヘロデは、国中の祭司長、学者たちを集めた。そこで、問いただしたところ、救い主はベツレヘムに誕生することが預言されていた(ミカ5:2)。生まれる場所が明らかになった後、ヘロデはひそかに博士たちを呼んで、生まれる時期を突き止めた。そこで、博士たちにベツレヘムに行き、幼子のことをよく調べて報告するように頼んだが、ヘロデはキリストを探し出して殺すことを企んでいた。しかし、キリストは失われた人を探して救うために世に来られた(ルカ19:10)。キリストは私達を捜し、救って下さる真の王である。 3、救う主と出会い礼拝する博士たち(9~12節) 博士たちはベツレヘムに行き、星に導かれて、キリストがおられる家にたどりついた。彼らはキリストに出会えたことをこの上なく喜び、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた。マタイは異邦人である東方の博士たちが先にキリストと出会い、礼拝する姿を描いている。ヘロデをはじめ近くにいるユダヤ人たちは無関心どころかキリストを殺そうとした。やがてはキリストを十字架につけた。ヘロデは人の命を奪うが、キリストはご自分のいのちを与えて下さる(Ⅰヨハネ3:16)。キリストは私達を愛し、いのちを与えて下さる真の王である。 ■結論 クリスマスの喜びはキリストが中心である。キリストのように愛、平和、謙遜な王はいない。私達を救うために生まれたキリストの誕生を心から喜ぼう。 |