聖書箇所 ヨハネの福音書10章12~21節 説教題 『唯一の牧者はキリスト』 ■序論 イエス・キリストは良き牧者である。唯一の神であるイエス・キリストをさらに知り、その声を聞き分け、このお方に対する信仰を新たにしよう。 1、羊のことを心にかけない雇い人(12~13節) 良い牧者と対極にあるのは盗人と強盗である(8節)。彼らの目的は盗んだり、殺したり、滅ぼしたりすることである(10節)。また、イエス様は良き牧者と正反対なのは「羊の所有者ではない雇い人」だと言われた(12節)。彼らは狼が来ると羊を置き去りにして逃げてしまうからである。彼らは時間に見合った働き方をする。羊飼いと雇い人では、羊のことを思う気持ちにおいて大きな差がある。しかし、イエス様は羊のためにいのちを捨てる良き牧者である。イエス様が十字架でいのちを捨てるまで私達に注がれた愛に感謝しよう。 2、羊のためにいのちを捨てる牧者(14~18節) 良い牧者は羊のことをよく知っている。羊に無関心で羊の名前も知らないならば、本物の羊飼いではない。イエス様は御自身と天の父なる神様との信頼関係を羊と羊飼いにたとえている。イエス様は天の父から「囲いに属さないほかの羊」をも導く使命を受けて地上に来られた(16節)。つまり、選民や異邦人という隔てを超えて、全ての民への福音宣教が神様の御心である。イエス様は十字架と復活を通して、全ての民を、神の民として招いておられる。全人類救済計画は、唯一の救い主イエス様によって成就したことを信じよう。 3、聞き分けないユダヤ人(19~21節) イエス様の話を聞いて、ユダヤ人たちはまた分裂した(9:16)(19節)。またしても、イエス様に対する評価は二つに分かれた。生まれつき目の見えない人が治る衝撃はなお影響が残っていた。しかし、一部のユダヤ人らはイエス様のみことばを信じる者達を会堂から追い出した(9:34)。彼らは結果として、囲いの中にいる羊を追い散らす、盗人や強盗のようなことをしている。良い牧者と盗人、良い牧者と雇い人との違いは明らかである。みことばを通して、ご自身に従うように招いておられるイエス様についていこう。 ■結論 Ⅰペテロ2:22~25 羊のように彷徨っていた私達がいつでも帰るべきは良き牧者のもとである。良い牧者に養われ、その愛を伝えるために遣わされよう。 |