聖書箇所 第一コリント人への手紙15章1~11節 説教題 『神の恵みによって』 ■序論 今日の箇所の後半は、パウロの証です。私は「神の恵みによって」こうなりました、と宣言しています。その中で、福音とは何か、キリストの復活が事実であること、自分が恵みの証人であることが書かれています。 1、「福音とは何か」(1~5節) 福音とは何か。福(ふく)は「幸い」「幸せ」、音(おと)はその知らせを示しています。私たちにとって福音は「幸いな知らせ」です。わたしたちが受け入れ、それによって立っている(2節)もの、福音によって「救われる」ことができます。具体的に一つひとつ、最もたいせつなこと(3節)として、私たちの受けた福音が3節~5節に記されています。 2、「復活後のキリスト」(6~7節) キリストが私たちの罪のために死なれたこと、よみがえられたことを私たちは信じています。1コリントが書かれた時代、復活された後のキリストを見たという人が生き残っていた時代でした。ただのうわさではなく、12弟子に、500人以上の兄弟たちに同時に現れました(6節)。実際に、キリストがよみがえられた姿を見た、と証言できる、目撃した人がいるということが強調されています。 3、「パウロの証」(8~11節) キリストが私にも現れてくださいました(8節)とパウロは証しています。キリスト教信者を迫害することに熱心に取り組んでいたパウロは、キリストに出会った後、180度変えられ、キリストを人々に伝える伝道者になりました。神の恵みによって救われたこと、神の恵みはむだにはならず、神の恵みによって、今の自分があることをパウロは痛感していました。神の恵みの深さ、すばらしさ、尊さを知っている者だけができる証です。 ■結論 神の恵みによって、今日まで世界中で福音は伝えられ続けてきました。そして私たちも福音を受け、入れ信じました。神の恵みは、私たちをどのように導いて来て下さってきたのか、新たに思い起こしましょう。 |