聖書箇所 第一ヨハネの手紙2章1~11節 説教題 『神の愛の中に生きる』 ■序論 永遠の命が与えられた者の生き方とはどのようなものだろうか。それは、罪を犯さない歩みであり、神の命令である御言葉を守って神と人とを愛する生き方である。 1、罪を犯さない歩み(2:1~6節) ヨハネは、救われた者がもはや罪を犯さないようになるために、この手紙を書いた。人は弱さゆえに罪に傾きやすいが、もし私達が罪を犯したならば、神の前で義なるイエス・キリストが弁護して下さる。これは永遠の命をいただいた者の特権である。だからこそ、私達は罪を犯さないように生きることを求めなければならない。そのために、私達は神の命令である御言葉を守り行うことで、神との交わりが深められ罪の生き方から守られるのである。そして、私達が御言葉を実践するならば、私達の内に神への愛が全うされ、キリストのように歩む者へと導かれて行く。罪を犯さない歩みとは、キリストように生き、歩んで行くということである。 (Ⅰヨハネ3:9) 2、互いに愛し合う歩み(2:7~11節) キリストように生きて歩むということは、一言で言い表すならば「互いに愛し合うこと」に尽きる。この真理は新しいものではなく、旧約聖書の時代から神が人類に示し続けてきた真理である。ヨハネは互いに愛し合うことを、神からの新しい命令としてあえて記している。互いに愛し合うことは、私達の内に全うされた神の愛によって成されるものである。イエス・キリストは十字架の上で、互いに愛し合うことの真髄として、究極の神の赦しの愛を表された。私達は神を信じ、キリストを愛する者として、互いに愛し合う者となろう。互いに愛し合うことは実践のみである。自分にとって最も愛せない者を愛するためには、神の愛という原動力を内にいただかなければならない。 (Ⅰペテロ4:8) ■結論 私達はキリストの十字架のゆえに罪赦され、永遠のいのちをいただいたのだから、二度と罪の道に戻ることのないように、キリストのように生きる者となろう。そして、キリストのように生きるということを、互いに愛し合うことで実践しよう。 |