聖書箇所 マルコの福音書16章1~13節 説教題 『イエス・キリストの復活』 ■序論 イースターはイエス・キリストが死から復活したことを記念する時である。十字架を通して罪に勝利し、復活を通して死に勝利したキリストに感謝しよう。 1、ころがしてあった石(1~4節) 安息日が明け、日曜日の早朝、マグダラのマリヤとヤコブの母マリヤとサロメは香料を持って墓に出かけた。婦人達はキリストの遺体が埋葬された墓の場所をよく見ていた(15:47)ので、墓には大きな石があることを知っていた。しかし、墓に着くと番兵はおらず、石もすでにころがしてあった。婦人達がこの時点で復活信仰に立っていたとは言い切れない。しかし、復活信仰は不可能を可能にする神様に信頼と希望を置くことである。私達も大きくたちはだかる石を恐れず、それが取り除かれることを信じて、復活の主を目指して歩き出そう。 2、空っぽの墓(5~8節) 墓にいる真っ白な長い衣をまとった青年は御使いである。青年は驚く婦人達に重要なことを伝えた。➀ナザレ人イエスはよみがえられた➁墓にはおられない➂イエス様は先にガリラヤに行っておられる➃弟子達に以上のことを伝えてほしい。キリストは十字架においてすべての苦しみを耐えて死んで葬られた。亡骸となったキリストの体を復活させたのは神の力による。キリストは空っぽの墓を通して神の御栄光を現わされた。そして、御自身を裏切った弟子たちに会う約束をしている(14:28)。私達もキリストの真実な愛の招きに応えよう。 3、復活の証言(9~13節) 婦人達は恐ろしくなり、墓から逃げて行った。そして、見聞きしたことを弟子達に話した。同じ頃、復活されたキリストはマグダラのマリヤ(9節)、エマオに行く二人の弟子に御自身を現わされた(12節)。それらの証言を聞いても信じない人達がいた(11、13節)。信じない人を断罪することよりも、自分自身が信じる者となり、恵みを感謝することが大切である。信じることができるのは聖霊の助けによる。キリストを死者の中からよみがえらせた神は、信じる者に永遠のいのちを約束して下さる。信じない者ではなく、信じる者になろう。 ■結論 ヨハネ11:25、26 キリストの十字架と復活が私達の信仰の土台である。罪と死に勝利されたキリストを信じ、永遠の生命の喜びと希望を分かち合おう。 |