聖書箇所 ヨハネの福音書6章41~51節 説教題 『永遠の生命への招き』 ■序論 イエス様は五千人の給食の奇跡の後、食べられないパンの話をした。食べるパンは人々のお腹を満たすが、いのちのパンは、人々を永遠の生命に至らせる。 1、ヨセフとマリヤを通して(41~42節) イエス様が天から下って来たパンであると宣言した後、ユダヤ人達は反発した。彼らは神が目に見える存在ではないと知っていたからである。しかし、イエス様だけが唯一、人間となって世に来られた神である。ユダヤ人達はイエス様をヨセフとマリヤの息子に過ぎないと見ていた。しかし、イエス様は「もとから世におられる方」「ご自分のくにに来られた方」「神によって生まれた方」(1:10~13)である。イエス様は少年時代にエルサレムの宮で「自分の父の家」と言われた(ルカ2:49)。イエス様を通して天の父と天の御国に心を向けよう。 2、聖書を通して(43~46節) ユダヤ人達はイエス様につぶやいた。この類のつぶやきは福音書には数多くみられる。しかし、神が人となって世に来られ、全人類の罪のために十字架と復活を遂げられたことを信じる者は、永遠の生命に招かれる。福音は分からない人には分からないが、分かる人には分かる真理である。肉眼でイエス様のことを見ることができなくても、今聖書を通して、イエス様と出会い、イエス様を信じることができるのは幸いである。神はいつも聖書のみことばを通して私達を招いておられる。みことばを通してイエス様への信仰を深めていこう。 3、信じることを通して(47~51節) イエス様は目には見えない神の国へと私達を招いておられる。かつてイスラエル人達は出エジプトの後、40年間荒野でマナを食べて養われたが、死んだ。マナは一時的に空腹を満たすが、永遠の生命を与えるものではない。しかし、「天からくだってきた生けるパン」であるイエス様を信じる者は、永遠の生命をいただける。アダムとエバは神のことばを退け、サタンのことばを信用して、罪を犯し、死をもたらした。しかし今私達にはイエス様とイエス様のみことばを信じることによって、罪の赦しと永遠の生命をいただけることを感謝しよう。 ■結論 目に見えるものに心を奪われやすい私達は、いのちのパンを食し、信仰の世界へ踏み出そう。神のこどもとされた私達は、天の父と神の国の栄光を現わそう。 |